もう年齢的にはだいぶくるとこまできた感じがありますが、いまだに知育の力を信じています。家では科目系に勉強より、パズルなどを遊びでいっしょに解くことが多いです。しかも毎日ではありません。なんか今日はできそうだな、という日だけです。ゆるいです。
実際にはご紹介する本の2倍から3倍の量の本を買っているのですが、あぴちゃんに合わなかったもの、私が好きでなかったものはご紹介していません。こういうものを買うときの心得としては、厳選に厳選を重ねて買うというより、なんでも買ってみるということだと思います。
結局買って解かせてみないとわからないからです。半分以上ピンとくることはなく終わる、という前提をもっておくとせっかく買ったのにやってくれない、などと変なストレスを感じずにすみます。そういうストレスを子どもは読んできますから、勉強自体ちょっといやなものになってしまいます。それじゃあ本末転倒です。
ご紹介するものがお子さんに合うものであったらラッキーかな、と思います。ほんの参考としてご覧になってみてください。
『賢くなるパズル』宮本哲也著
これ私、実は中身をあまり見ずにキャッチコピーにつられて購入しました。
「絶対に教えないでください!」というコピーです。都内で「教えない」をモットーにしている算数教室の先生が作ったパズルがたくさん掲載されている本です。先生いわく、賢い子どもは生まれつき賢いのではなく、面白がっていろいろなことに頭を使っているうちに賢くなるとのこと。とても納得がいきます。このパズルに一年間取り組み続けた子の成績はその他の子に比べ、有意に高かったそうです。難しいことはよくわかりませんが、あぴちゃんはこれを与えると時間を忘れてずっと解いているので、親としては都合がいいです。
マンガでわかる!10才までに覚えたい47都道府県
47都道府県を覚える段階がきたら、この本と、DAISOの大きな日本地図、そしてちびむすドリルの白地図で三種の神器の完成です。難しいことを考えず、最後ちびむすドリルで家族対抗都道府県記憶力対決を行えば必ず都道府県は覚えられると思います。この本を与えてからあぴちゃんは積極的に旅行をしたがるようになりました。漫画なのでおもしろいようです。
考える力がつく理科なぞぺー
なぞぺーのよさは、散々ブログで語っているので控えますが、私は長きにわたってなぞペーの大ファンです。理科なぞぺーもすごくよかった!
1ページ完結型で理科に関して子供が「おもしろい!」と思えるような知識をクイズ形式で伝授して子どもに興味を持たせる仕組み。
我が家はこれを食卓に置いておき、毎日一個ずつ解きました。あぴちゃんは大の理科好きなのですが、なぞぺーが効いているのかいないのか…?たぶん効いてる…?
本当にある!変なことわざ図鑑
ことわざは言葉にならない人間の面白くおかしな習慣や行動をうまく概念に落とし込み言語化してくれるものです。だからこそことわざは、子どもの語彙力をかなり高めてくれるものだろうと私は常々思っています。
基本的ことわざを一通り覚えて楽しめるようになったら、こんな変わり種的な本はいかがでしょうか?あぴちゃんはことわざが大好きで、長時間の移動の時はいつもこの本をおともにしています。買ってほんとによかった!
ことわざをまたあまり知らないお子さんには「覚える!学べる!たのしいことわざ」という本の方がおすすめです。
国語の力がグングン伸びる一分間速音読ドリル
これも、ジャケ買いしました。私は文字を読むのが速いほうなのですが、その力のおかげで今までの人生でかなり得をしたという自覚があります。なので読書嫌いのあぴちゃんにもその力が簡単につけてやれるものはないかな、といろいろ探しているのですが、ピンときたので買ってみました。どうせやらないだろうな、と思いつつ様子をみたら結構やっています。本の趣旨は、名文と呼ばれる物語の文章を抜き出し速音読させて脳をきたえるというもの。タイムを記載するところがあるので、タイムが縮むのを楽しんでいる様子です。これにしっかり取り組むのはかなり意外でしたね…
彼女の読むスピード、早くなっている気がします。しかしあくまで体感です。
マンガでわかる!10才までに遊んできたえる算数脳ずけい
これ、知育系の塾に通わせていたときにえんえんと解いていたような問題が大量に掲載されている問題集です。1問1問は5分かからない程度なので、テンポよくぽんぽん解いていくのもよし、一日1問解いてみるのもよし。問題の種類ごとに漫画が読めるのもよいとおもいます。(あぴちゃんはこの本に関しては漫画はスルーしています。ふつうに面白そうに見えるけどなんでだろ…)
高める能力は、図形センス、空間認識力、試行錯誤力、発見力とのこと。いかにもそういう問題がたくさん詰め込まれています。
子どもが勉強好きになる子育て
教育本が好きでよく手にとります。しかし市場にあふれている本は、たとえば自分の子を東大にいかせたような親が執筆している、その子とその親でしか再現性はないだろうと思えることを述べる本、もしくは教育評論家が自分の支持する育児論を科学的論拠なしに述べている随筆集ものばかりだと感じます。
従来から、教育本より脳科学や心理学を勉強したほうが子育てにはよさそうだなと思っておりましたが、まさに脳科学と心理学を駆使して漫画で教育を語る当本があったので急いで買いました。面白かったです。
勉強しないお子さんへのモチベーションやきっかけの見つけ方が脳科学に説明されています。人間がどういうときにやる気がでるのか、など教育ばかりか自分自身の行動にも反映できる知識が満載です。
子どもに勉強は教えるな
開成の校長先生が執筆した本です。この本の基調は、子どもに勉強を押しつけてはいけない、他人と子どもを比べてはいけない、受験に臨んで親がすべきこと、ほめて育てるべき理由、等の精神論です。
まえに私は本ブログ【会員限定】親は勉強を教えるべきではないという私見で、親が子どもに勉強を教えることで親しか教えてやれないソフト面の教育が失敗してしまう側面があるという主張を繰り広げたことがあります。だいたいにおいて似たような主張がこの本ではもっとうまく説明されていると感じます。
「褒めて育てる」というところ以外、私の教育上の嗜好とほとんど同じであり、改めて読む意味がないほどでした。自分にとっては新たな視点が発見できる本というわけではありませんでしたが、誰かに良い本はないかと聞かれたら、是非にこの本を推すと思います。とても面白かったです。
ハイコンセプト
2020年に出会った教育本の中ではダントツに面白かった本です。ただし、この本は少し出版年が古いのですね。そして内容も深く難しく、万人向けではないと思いますので、SNSでは紹介しません。本ブログでの紹介だけにとどめます。
これは正確には、教育本ではありません。今後の世界で必要とされる人材の質が明確に示されている本です。今までの世の中でそこそこ優秀とされてきた人材は、今後の世界ではそうではないということ、これからの世の中ではどんな人材が重んじられるかという指針がわかります。子どもにつけさせるべき力を考える上で、かなりいろいろと考えさせられる本です。
今までの職歴や経験、考えてきたことから、この本に書かれていることが概ね正しい世の中になるだろう、というかもうなっているだろう、ということがわかります。体感してきたことがうまく言語化されている本です。そしてなにより、「ゲームをプレイすること」が様々な能力を高める上で肯定されていることがよかった。まるっと一節割かれています。
ゲームをする我が子が肯定できない親御さんにどうぞ。
最後に
今年はこんな感じです。来年はもっとたくさんの本を読み、もう少しコンスタントにご紹介できたらいいなと思います。Twitter では、もう少し早く読んだ本を紹介していたりしています。こちらも是非よろしくお願いいたします。
幼児教育についての質問をいただくこともあるので、関連記事を紹介しておきます。
ほんとうに柄にない記事を書くことになり恐縮です…。InstagramのDMで「あぴちゃんにどのような教育を施してきたのか?」という質問を受けました。この質問への答えになるような記事を書かせていただきます。 古くからわたしの漫画を読ん[…]