これは、もう子どもに怒らない vol.3で説明したことと、現象はちがえど本質は同じことを描写しています。要は、「自制心は消耗する」ということ。
あぴちゃんは肉まんを求めていたのにかかわらずあんまんを渡された時点で、自制心が限界を迎えたということなのだと思います。それまでに子どもなりにたくさんのことを我慢したということです。
表面だけを見ると、「肉まんくらいで大泣きしてなんなの、この子?」となってしまいますが、よくよく深堀りしてみるとまったく泣いている理由が違ったりするんですね。たとえあぴちゃん自身が「自分は肉まんにより泣いている」と自覚していても、です。
全く同じことが自分の悲しみやストレスにも言えると思います。
相手が子どもであれ大人であれ、反応がいつもとちょっと違うなぁと小さな違和感を感じたら、ときをさかのぼっていろいろ点検してみると、思わぬところに答えがあるものだと思います。
そしてこういうことをずっと続けていくと、相手のことがより深く理解できるようになったり。それにしても肉まんで泣くのは可愛い。