育児相談が届きました。要約すると、「書き順をしっかり教えるべきか不安」というものです。それについての私の意見には価値がそんなにないような気がしたので記事にすることを少し迷いましたが、ものごとの方針をきめるときの考え方についてすこし触れられそうだったので、回答をつくってみることにしました。まずは漫画をご覧ください。漫画のあとに相談者の原文、そしてあぴママの細かな回答を掲載しました。
以下が相談文章(原文まま)です。
いつもインスタ楽しみに見ております😊
私には7歳と5歳の子がおり、ご縁あって昨年から台湾に住んでいます。
ふたりとも共通して字の書き順がめちゃくちゃです😣
初めのころは違うよと指摘していましたが、世界で見ると象形文字のように漢字を書く外国人がうようよ。書き順なんて、書ければいいのよ!と思わせる場面も多々あり。でも簡単なカタカナや数字まで書き順がデタラメで、私の中でどうしたらよいのやら😅悩んでおります。
まず、勉強に興味もなく😒
現在7歳の長男は日本人学校なのですが、のちのち現地校に移動するので、できるだけ早く勉強に興味を持ってほしいと私だけが焦っています😅暖かく見守りたい反面いつもガミガミ言ってしまいます。
話が長くなりましたが、あぴママさんだったら書き順めちゃくちゃな我が子を見てどうしますか?
お時間ある時で構いませんので、お返事頂けたら嬉しいです☺️
あぴママによる3点要約
1、子どもに漢字の書き順を正しく教えるべきか対応方針が定まらない
2、漢字の書き順を正しく教えることの妥当性を図りかねる
3、妥当性を図りかねているのにかかわらずしっかり教えることに舵を切っており、ガミガミしてしまう自分が嫌
まあ要約するとこういうところなのだろうな、と仮定して整理していきます。
認識が整理されていないという問題点
引用します。
初めのころは違うよと指摘していましたが、世界で見ると象形文字のように漢字を書く外国人がうようよ。書き順なんて、書ければいいのよ!と思わせる場面も多々あり。
この一文から、相談者は「書き順などはどうでもよくとにかく文字さえ書ければいい」という価値観の存在を糧に、「それでは我が子へもたいして教えてなくてもよいのでは?」という気持ちを少し持っているということを伺い知ることができます。
しかしその発想は私からするとちょっと短絡的で整理されていないという印象を受けます。だいぶおおまかなのです。たとえるとそうだなぁ…。世の中、手掴みでものを食べる文化もあるのだから、箸の使い方を教えなくても大丈夫という考え方もありだよね〜。と言っている感じでしょうか。(わかりやすくするためにちょっと極端な例を出しました。)
ここで提案したいのは、「世界でみると象形文字のように漢字を書く外国人がうようよ」という価値観は社会でいう、だいたいどの場所での価値観なのか、そして自分がいる場所はどこなのか、さらに子どもが今後生きていく場所はどこなのか、を明確にして考えれば、そのような価値観の存在により対応方針に迷いつつガミガミすることはなくなるのではないだろうか、ということです。
ゴールから対応を設計する
さきほど言った三点を明らかにしてみてください。
- 「世界でみると象形文字のような文字をかく外国人がうようよ。」これはどこの話なのか。
- 今自分がいる場所はどこなのか。
- 子どもが今後生きていく場所はどのような場所なのか
これを明らかにしてみます。お子さんがたとえばその「象形文字のような文字をかく外国人がうようよ」の世界の中で成人後の人生を歩む可能性がたかいなら、書き順にガミガミしなくてもよいと思われます。もしそうではなく、将来、書き順も大事な素養のひとつとしてみてくる大人の中で揉まれて生きていくのなら、今のうちに書き順をしっかり教えていくのが良いと思います。
あぴママならどうしますか?
あぴちゃんが今後生きていく場所を想定し逆算したところ、書き順は基本的素養のひとつとしてみなす大人の中で育つことが予想されました。ですので、小学二年生くらいまで書き順を熱心に教えていました。三年生あたりから、教えなくても正しい書き順で漢字を書くようになりました。最初の二年くらいがんばって教えれば結果はついてくるものではないかな、と思います。
あぴママの本音
人生相談を受ける際はほとんどいつもそうなのですが、大勢の人が目にするインスタやブログではひとつの考え方の軸を示すことでこういう価値観もありうる、という当たり障りのない表現をしております。しかし実はそれらはあぴママの私見とはまったく別であったりすることも多いです。今回は会員様向けに、あぴママが本件に関し本当に思っていることを開示してみます。エンタメ感覚でお楽しみくださいませ。