【本音】SNS発信のウラを読む│あぴママびより
SNSの裏側を読み解く

【本音】SNS発信のウラを読む

SNSの裏側を読み解く

普通の人のSNSの使い方にはだいたい3パターンくらいあるととらえています。

ひとつ目は、自分の現実生活の延長として使うパターンです。現実の友人などをフォローしてネット上でもコミュニティを形成する使い方はこれです。現実の友人ではなくとも、今の自分の趣味や考えなどを共通項に今の自分の延長としてSNSアカウントをつかう場合はこのひとつ目にあたると考えています。アカウントの拡大化をあまり考えていない人々です。

ふたつ目は情報収集の手段として使う方法。いわゆるインフルエンサーやニュースアカウントなどをフォローして使っているようです。同じくアカウントの拡大化は意識の範疇外です。

みっつ目は、とにかく今の自分ではない何かになりたい人々が同じく何かになりたい人たちと集まり切磋琢磨し合うという使い方です。この場合、スキルであれ知名度であれ、今ないものを手に入れるという点で貪欲かつ精力的な方々であり、SNSアカウントの拡大化も相当に意識されて運用されている場合が多いようです。(客観的に見てそう理解しているのですが、もしかしたら間違っているかもしれません。すみません)

あくまで大まかにカテゴライズすることにすると、みっつ目の使い方をしているのではないかと推測される方から相談文が届きました。(おっしゃられていることに見逃せない矛盾が見られたこと、そしてその他の情報から、おそらくはみっつ目の使い方をしているのだろうと勝手に推測しました。)以下、原文です。

あぴママさんこんにちは。
サポート会員になり、あぴママさんが色々な方の人生相談を受けているのを見て、私も聞いて欲しいと思いました。
迷惑でなければ、有料でも構わないので相談に乗っていただきたいです。

私の先輩で、圧倒的なカリスマ的存在の方がいます。私も私の友達も憧れています。しかし、その先輩はSNSでの発言がとても配慮に欠けている印象です。「病んでる人って頭悪い人多いよね〜」や「こういう靴履いてるやつは全員ブス」など。
直接話す時はとても優しくて気を遣ってくれるので、これが本性なのかバズりたいから過激な言葉を使ってるのか分かりませんが、私は人を傷つけないように言葉を選ぶことが知性だと思っているので何を考えているのか分からず怖いです。(先輩は知性のある方だと思うので尚更)
常にSNSで過激な発言をしているので勿論アンチが出てきていますが、先輩曰く「言葉遣いは本質的ではない」とのことで罪悪感が全く無いようです。
カリスマ性があるので、キツい言葉遣いをしていても(しているから?)ファンの方も多いです。私も先輩は魅力的だと思いますが、自分の中で他人を傷つけない言葉遣いをすることは当然のことすぎて、先輩を受け入れられない自分もいます。
今は先輩のSNSを全てミュートにしてやり過ごしていますが、先輩繋がりでできた友だちが多いのでリツイートなどで回ってきてしまう状況です。
あぴママさんは、魅力的な方で態度や行動が自分の常識から外れている人とはどのように付き合ってきましたか?良い方法があれば、教えて頂きたいです。
先輩の全てを受け入れることはできなくても、魅力的な部分に着目してSNSの不快感を減らせる方法があれば教えて頂きたいです。先輩の口の悪さも魅力的な部分を際立たせている要因なのでしょうが、先輩の言葉で傷つく人を想像すると気分が悪くなってしまいます。
私が潔癖すぎるのでしょうか?折り合いをつける方法があれば、教えて頂きたいです。

わたしにとって今回のこの文章は全体的に共感することの難しいものでした。しかしSNSを楽しむ方がもっておいたほうがよい、ウラをみる視点は提供できると思いましたのでそれを回答とともにご紹介します。

まずさいしょにはっきりさせておくと、結論の「わたしは潔癖すぎるのでしょうか?」という質問にずばりと答えるのは困難です。この先輩のふだんの発言の内容が2例だけでははかりかねるからです。「こういう靴をはいている人間は全員ブス」。これには、その靴を実際にみてみないことにはなんとも申し上げようがありません。

このことを明らかにしつつ、次章ではまず、わたしの感じた相談者の文章の矛盾を挙げていきたいと思います。

相談者の主張の矛盾

矛盾1

私は人を傷つけないように言葉を選ぶことが知性だと思っているので何を考えているのか分からず怖いです。(先輩は知性のある方だと思うので尚更)

人を傷つけないように言葉を選ぶことが知性だというのがおそらく相談者様の絶対的価値観であるはずなのに、人を傷つけないように言葉を選ぶことのない先輩を知性があると思っている点。

矛盾2

私も先輩は魅力的だと思いますが、自分の中で他人を傷つけない言葉遣いをすることは当然のことすぎて、先輩を受け入れられない自分もいます。

自分の中で他人を傷つけない言葉遣いをすることは当然なのに、それをしない先輩が魅力的だと思っている点。

以上のことから、大胆に推測しますね。合っているか合っていないかは別として大胆にやってみます。

おそらくこの方は先輩のことが本質的には嫌いだけれども、先輩とつながっていることが必要である何らかの理由を持っている。嫌いである自分の本当の心に蓋をして、「憧れている」と自分で思い込んだほうがよい理由を持っている。わたしの推測はこれです。

そして「先輩つながりで友人になった方も多い」という点、この方にとって自分のアカウントから距離をとって現実世界を生きるということも選択肢になさそうな点、そして先輩の性質や先輩の友人のリツイートの使い方等から、SNSをみっつめの使いかたで運用されているのではないかな、と考えた次第です。

おそらくこの方にとって、先輩は付き合っておくと自分になんらかの利益をもたらしてくれる存在ということなのでしょう。ですから、「その人とは距離を置いたほうがいいですよ。」などというアドバイスはこの方にとって無価値な可能性が高いわけです。ですからその方向では回答しないことにします。

(個人的には、その程度の発言に悪い心証を得ている時点でその先輩の発言は相談者のキャパを超えていると考えます。先輩のみならずその手の発言を集客につかうアカウントはすべて眼中に入らないようにするのが一番よかろうとはおもいますが、それはおそらく選択肢にはないのでしょう。)

ここでは、「SNSのウラを読み解く」と題して、あぴママがエセ専門知識を駆使し、先輩と付き合いやすくなるかもしれない視点を提供します。どうぞ。

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