最近は、思い返して「やっぱりああするべきだったな」と後悔することは滅多になかったのですが、今回ばかりは後悔しています。
買ってもらうべきだったなぁ、と。
漫画には描ききれなかったのですが、あぴちゃんは「うちが買う!」という前にけっこう時間をかかけてなにかを考えている様子だったのです。今思い返すと、財布の中身と自分の気持ちを天秤にかけて熟慮していたのだと思います。
熟慮の末の「うちが買ってあげる!」なら、その決断を尊重するべきだったな、と思ったのです。コップは気に入って毎日のように使っていますから、わたしがそれを使うたびにあぴちゃんは満足したでしょう。
人になにかを贈ること、という行為の大切な原体験になったかもしれません。
わたしは基本的に欲しいものがあまりないのです。だからそんな私の娘としては、珍しく私がなにかを欲しがったというところでレアなチャンスだったはずなのです。ごめんね、あぴちゃん。
次にこういう機会がもしあったなら、臆せず買ってもらいたいなと思っています。