シャドウバンとはSNSの一般的な用語です。意味は、SNSの運営会社が特定のアカウントの特定の投稿を公の目に触れにくくさせることを言います。アカウントが停止されることはありません。一見、ユーザーは普通に投稿できます。なので隠れた禁止措置ということが「シャドウバン」というネーミングの由来のようです。
インスタグラムのシャドウバン
インスタグラムにおけるシャドウバンとは一般に下記のような状態を指します。
- ハッシュタグ投稿が効かず、タグ検索してもあなたの投稿が出てこない
- フォロワー以外の人に投稿がリーチしない
フォロワーを増やしたいと思っている表現者にとっては大ピンチともいえる事態なわけです。
インスタはアルゴリズムによってシャドウバンすべきアカウントを策定しているはずです。もしシャドウバンされたら、あなたの投稿になんらかの規約違反の兆候が見られると機械的に判断されているわけです。
機械的というところがポイントです。相手は機械的アルゴリズムに過ぎないので、ときには確たる規約違反がなくとも、軽微な兆候のみでアカウントがシャドウバンされることがあるわけです。
シャドウバンを受けがちな行動については、「シャドウバン 原因」というキーワードで各自調べていただければある程度の基本知識は身につくのでぜひ調べてみてください。この投稿では、シャドウバンの対象となりうるネガティブなワード選出について二つの実例を挙げてみなさんに共有したいと思います。
シャドウバンを避けるためにネガティブな言葉を使わないようにする
漫画やイラストのアカウントを運営している人は、このネガティブなワード選定に気を付けるべきだと思います。
インスタグラムの利用規約を読めばわかるように、インスタグラムのサービスの目的の一つは「ポジティブで開放的かつ安全な環境を構築すること」です。この方針にそぐわない投稿はただちにシャドウバンの対象になります。私が直近でシャドウバンされた投稿を二つご紹介します。
こちらの漫画はコロナウィルスが流行り始めたときに投稿したものです。ご覧になっていただけたらわかるように、この漫画には「コロナウィルス 、死、亡くなる、怖い」などの単語を羅列しています。こういった禁止対象のワードリストは時世に沿った形で更新され続けていると思います。
当時コロナウィルスが流行りたての状況でのこのワード選定は、「ポジティブで開放的かつ安全な環境を構築すること」に違反すると機械的に判断されたのだと理解しています。漫画の内容が恐怖を煽るものではないことは人間の目には明らかですが、機械的な判断なので、あくまで一律にシャドウバンの対象になるわけです。
二つめはこちらです。
こちらはもっと単純です。おそらくは「変態的」というワード選定が「ポジティブで開放的かつ安全な環境を構築すること」に反する、と機械的に判断されたのだと思われます。
インスタグラムというプラットフォームを利用する表現者は「ポジティブで開放的かつ安全な環境を構築すること」。この理念を頭に叩き込んで表現を行うと、理不尽なバンに合うことは少なくなるでしょう。
シャドウバンを防止するオススメの対処法
シャドウバンを受けたら、通説的には2日間ログアウトで復活するという対処法が効くとされています。周りでもこの二日間のログアウトが効いたという声をいくつか聞いたことがあります。
しかし私は、一つ一つの投稿でシャドウバンを受けたか否かを都度チェックする方法を採用しています。シャドウバンに気づいたらすぐに投稿を削除することで、シャドウバンが解除されるからです。
具体的に説明します。ひとつの投稿を行って45分後にインサイトをチェックします。フォローされていないユーザーに10%以上リーチしていたら、シャドウバンを受けていないと判断してよいでしょう。そのまま放置します。下記の例では75%ですので基準クリアです。
もしシャドウバンを受けていたらその時点でたったの1〜2%のリーチ数であり、投稿になんらかの問題があると推測できます。原因が推定できたら投稿を即削除します。そして1日後に差し替えた投稿をアップロードして、同じサイクルを繰り返します。今までのところ差し替えで再度シャドウバンをされたことはありません。
少なくとも今までの私の経験上、早め早めの対策で、シャドウバンは簡単に解除されます。少し面倒ではあるかもしれませんが、45分後の投稿チェックを習慣にする、これも不測の事態を防ぐ一つの手段であるように思います。(この45分後という時間はあくまで現在のインスタグラムのアルゴリズムを日々感じる中で、私がこれくらいあればいいだろうと判断した数字です。アルゴリズムは生き物です。変化する可能性もあります。)
インサイトの不具合への対応
まれにインサイトの不具合により45分経過しても全く数字が動かないことがあります。(最近結構頻繁にこの現象に遭遇しますが、一時的なことでしょうから「まれに」という表現を使います。)
インスタ側のサーバーで記録している本データがユーザー側のインサイト画面に即時に反映されないという現象ですが、この場合に現時点で参考にできるだろうと思える指標は「いいね」の数です。2020年8月17日段階では、ユーザーから届いた「いいね」だけは即時に確認することができます。この「いいね」の付き具合を参考にしていつもと変わったところがないかチェックしてみましょう。
例にすると、たとえば平常時、1時間に100「いいね」がつくアカウントであれば、この100という数が参考になります。インサイト上はユーザーに対して投稿が全くリーチしていないように見えるのに、いいねが通常どおりついている。その場合はインサイトのデータ取得が遅れているだけと思われます。いいねの数が極端に少ない、などの場合は、フォロワーに対してさえ投稿の露出が遅まっているということです。これはシャドウバン のひとつの兆候でもあります。
時間帯によって「いいね」の数が違ってくるのではないか、という反論もありえますが、少なくとも私のアカウントでは、深夜以外の時間において時間帯による差は確認できず、フォロワーは常時アクティブであるという印象を受けています。
最後に
本投稿であげた情報は、すべてあぴママアカウントの運営において得たノウハウであり、情報としての偏りは否めません。ご自分での検証と併用し、参考程度に情報をお使いください。