【Instagram】インフルエンサーマーケティング -PR投稿はみたくない?-│あぴママびより

【Instagram】インフルエンサーマーケティング -PR投稿はみたくない?-

アクティブユーザー数が右肩上りのInstagramです。伸び具合でいえば今でもなお最も熱いSNSといえるかもしれません。

利用者とそこに集まる人々をあえて大分すると、三つに分けられると思います。

  1. 表現者(自分の表現、写真を投稿する人)
  2. 閲覧者
  3. 表現者の影響力を使って、もの・サービスを売る企業

Instagramのユーザーであればおなじみですが、1万人以上のフォロワーがいる表現者はインフルエンサーマーケティングを行う企業から報酬を得て、企業のもの・サービスのPR投稿を行うことがあります。

インスタグラムのPR投稿

表現者による企業のPR投稿について、ユーザーはどのように感じているのか。ストーリーズでとったアンケートをもとにさまざまな声を紹介していきたいと思います。

インフルエンサーマーケティングとは

表現者によるPR投稿(インフルエンサーマーケティング)という用語や実態にピンとこない方のために、軽く説明を挟みたいと思います。

インフルエンサーマーケティングとは、文字通り、インフルエンサーを使ったマーケティング手法です。企業は、多数のフォロワーから一定の信頼を得ているインフルエンサーに製品を紹介してもらい、購買につなげます。企業はイチからユーザーとの信頼関係を構築するステップを飛ばして、製品を広く認知させ購買させることができます。

インフルエンサーマーケティング

こういったマーケティング手法は、広告感があまりないこと、また口コミ感が強いのでより多くのユーザーに受け入れられやすいメリットから、採用する企業が続々と増えているそうです。

(ある程度Instagramが市場に浸透した現在でもなお、インフルエンサーの売り手市場であるということを日々感じます。規模がかなり小さいと思われるわたしのアカウントにすら単価の良い案件の依頼が頻度多く寄せられるからです。)

「PR投稿についてどう思う?」ユーザーへのアンケート結果

Instagramに日々ログインしているユーザーであれば、馴染み深いであろうPR投稿ですが、全く何の抵抗も持たない人もいれば、邪魔だ、うざいなどのマイナスのイメージをぬぐいされない人もいるようです。

今回、当アカウントでは、PR投稿に対する率直なユーザーの声を知りたいと思い、ストーリーズ機能でアンケートをとりました。計166名の回答のうち、好意的意見と否定的意見を分けると、好意的意見が4割、否定的意見が6割という結果になりました。順を追って詳細を見ていきたいと思います。

皆さんに投げかけさせていただいた質問はこちらです。

 
あぴママ
企業に協力する表現者のPR投稿についてどう思いますか?

好意的な意見

集まった意見のうちだいたい4割は、企業案件に協力するのは表現者の自由であり、その行為自体に不快感はないということを基調とする意見でした。だいたい二つのタイプに分けられると思いました。

  1. PR投稿を受け入れ、表現者を積極的に指示するタイプ
  2. PR投稿への指示はほどほどだが、PR投稿に格別の抵抗がないタイプ

以下、具体的な声をあげます。

PR投稿を受け入れ、表現者を積極的に指示するタイプ

人間
商品のPRだけにとどまらず面白い内容まで昇華されているやつもあって感銘を覚えます。
人間
いつも情報を無料で提供してもらっているので、その作家さんの利益になるなら俄然賛成!
人間
その人の作品を見れるのはどういう形であれ嬉しい。
人間
好きなクリエイターさんが、絵で報酬を得ることができるのというのは好ましいことと思います。

PR投稿への指示はほどほどだが、PR投稿に格別の抵抗がないタイプ

人間
テレビで流れるCMと同じだと考えています。
 
人間
不快とは思わないが信憑性がない。
人間
(他のインスタグラマーと)同じ文言でその商品を褒めるのを見ると嘘をいわれてる気分になります。自分の言葉で紹介ならOK。
人間
見たいものは見るし興味ないものは見ないだけ。正直なPRには逆に好感アップ。
人間
お金の稼ぎ方のひとつだからアリ。そればっかだと残念感はあるけれど軸の発信したいものがぶれなければよいかな。
人間
別にどうとも思いません。ただPRと先に書いて欲しい。興味のないものだと時間の無駄かな笑

否定的な意見

集まった意見のうちだいたい6割は、PR投稿をする表現者に程度の差はあれ不快感を感じるというものでした。それらを分類するとだいたい三つに分けられるように思いました

  1. PR投稿に企業と表現者の付託を感じてしまうタイプ
  2. PR投稿の頻度がうっとおしくなってしまうタイプ
  3. 表現者による表現活動とPR投稿を切り離して考えず、表現活動そのものを残念に思うタイプ

順に見ていきます。

PR投稿に企業と表現者の付託を感じてしまうタイプ

PRだといくら良いと言われても信じられない。
人間
お金をもらってるから、うーん…と思ったものも投稿してるんじゃないのかな?と思ってしまいます。
人間
PR企業に指定されたことを発信して、見てる人に正直じゃない。
人間
良いところばかり書いてるものは所詮金のためにやったのかと思ってしまいます。

PR投稿の頻度がうっとおしくなってしまうタイプ

人間
PR案件が多い方はフォローを外してしまいます。広告を見るためにフォローしたわけではないので。

表現活動とPR投稿を切り離して考えず、表現活動そのものも残念に思うタイプ

人間
生き方を参考にしているクリエイターさんだったら、少しガッカリします。どこまでが企業の思惑で、どこからがその人の考えかわからなくなるので参考にしなくなります。
人間
その投稿内容がどうであれ、他の投稿全てが嘘っぽく感じる。
人間
本当にいいと思ってPRされているのかわからないので他の投稿についても途端に嘘臭く感じます。
人間
私は不快です。タダでもらってるものを私たちはお金出すのばからしいので。

PR投稿を見てもやもやする心の正体

アンケートに対して届いた回答の中で、いいなと思ったコメントを紹介させてください。

人間
なんでだろう。自分に損はないのに、なんだか嫌だなあと感じてしまう。なんでだろう。

このコメント、わたしは好きでした。自分は損はしないはずなのになんだか不快。合理的ではないこの感情はなんなのだろうという疑問。うん、わかります。わたしはこの気持ちについて考えてみたときに、ゲーム理論の最後通牒ゲームを思い出しました。

最後通牒ゲームとは有名な実験のこと。初対面の人を二人小さな部屋に招き入れ、どちらか一方に1000円札を10枚わたし、それを好きなように相手と分けるように指示した。自分が10枚すべてを取ってもいいし、5枚ずつでもよい。7枚取って3枚渡すでもよい。そしてお札をもらう方の人は、差し出されたお札を受け取ってもよいし拒否することもできる。ポイントは、もらうほうの人が拒否したら、二人ともお札をもらえないというところ。

実験結果:もらう側の人は、取り分が1000円や2000円の場合、ほとんどの場合において受け取ること自体を拒否した。1000円でも2000円でも0円よりは多いのだから、受け取ることがもっとも合理的な選択。それにもかかわらず、お札を受け取らず、二人ともお札をもらえないという選択肢に舵を切る人がほとんどであった。

この最後通牒ゲームでわかるのは、ときには合理的な選択を捨てるほど人間は不公平な扱いをされることに不快を覚える生き物なのだということです。

仮にもこれをPR投稿に当てはめて考えてみると、SNSという公平なプラットフォームで、「なぜあなただけ発信において報酬を得るのか、わたしの行為をもとになぜあなただけ報酬を得るのか。」という微妙な心理が関係していそうだなあと思ったのです。(あくまで仮説です)

これに関しては、もっといろんな方から、なぜ不快なのかという掘り下げた理由を聞いてみたいと思っています。もし、コメントをくれる方がいらっしゃったらください。

すべての意見を通してわかったこと

  1. ユーザーは正直なPRを求めている。よいところばかり書いていると胡散臭く感じる
  2. PR投稿の頻度が多くなると離れるユーザーが一定数いる
  3. ユーザーはPR投稿にすら、その人にしかかけない作品、言葉を求めている。通り一遍の使い古された言葉を使うと不信感につながる
  4. よく見かける商材に、「ハイハイ、あれね」と感じてスルーするユーザー多数。もしPR案件に協力するなら新規性のある商材を選ぶほうがよい

わたし自身は、PR投稿について抵抗は無いけれどもほとんど読まずにスルーしてしまいます。だから、たくさんの方がPR投稿をよく読んだうえで、投稿者自身の言葉が込められているか、そして表現として面白いかどうかをチェックしているという事実にとても驚きました。PR投稿は、意外としっかり読まれているのだな、という印象を受けた次第です。

集まった意見がどこまで世論に近いものなのかはわかりません。感覚としてはもう少し否定側に振れるのではではないかと思っております。わたしの意見の集め方が悪く、「広告案件に協力する表現者についてどう思いますか?わたしは何とも思いません」という聞きかたをしてしまったのです。こういう聞き方は、回答者の答えの傾向を少し誘導してしまう聞き方だったのではないかと反省しています。

なんにせよ、アンケートにご協力をくださった皆さんに深くお礼を申し上げます。すべてを紹介できずにある程度まとめてしまったことを残念に思います。

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