いまだに小学四年生が可愛くて仕方ない理由
小学校中学年は、言葉が達者になってくるのと同時に抽象的思考力もぐんと向上し、日々の会話がとても楽しく面白きものになります。それは間違いなく正の側面です。しかしもちろん負の側面もあります。
この年頃は、親の指導の背景にあるご都合主義、本音と建前、親の利己心などに気付き始める年齢でもあるようです。それに加えて、ゲームや動画など今まで知らなかった楽しみにも目覚め始め、親と利害関係が衝突し始める年齢でもあります。
可愛いくて仕方がなかった我が子がだんだんと生意気を言うようになり、戸惑ったことが私にもありました。そして昨日まで「可愛い」しかなかった我が子にイライラしてしまってしょうがないと感じるようになったこともありました。
そして少しの間(たぶん半年くらい?)葛藤しましたが、再びただただ可愛いくて仕方がないという状況に戻ってきたのはごく最近のことです。その調整期間になにに気を付けるように生活していたのか。そのひとつをこの漫画にて掘り下げてみました。今回のテーマは「失礼な態度を許さない」ということです。
失礼な態度を許さない
「親子関係に上下関係は決して必要ない。」というのは繰り返し主張している私の持論です。子を養っているのは親ですから、ほっとけば上下関係に流れていくことになりますが、それを意識的に排除するように心がけています。それは、子の真の自律性を養うためです。
フラットな関係を目指してはいますが、いくら対等な立場だからといってなんでも言っていいわけではありません。親子とはいえ他人ですからお互いの心理的プライベートゾーンまで踏み込まない。相手の立場を理解し、相手をリスペクトする。失礼な言葉を使わない。これらを徹底して教え込んでいます。それは、先々に渡るまで仲良く気持ちよく、ともに暮していくためです。わかりあい、助け合い、理解しあうためです。
相手を軽んじる態度は、「わかりあう」という関係の邪魔をします。この先、悪い態度などという些末でくだらないことを要因に気まずい時間を過ごしたくないのです。
10代になり、このさきさらに親子で利害関係がぶつかりあったときに、くだらないことで相手にむかつきあいたくない。そうすることは本質的なコミュニケーションから遠ざかるばかりだから。
こうして日々漫画を発信していると、あぴママは冷静であり見習いたいなどというよいフィードバックをいただくことがあります。しかし、私はいつも冷静というわけではないのです。我が子が失礼な態度をとったらしっかり叱り、決定的に望ましくないということを伝えます。失礼の芽をつぶす。3ヶ月から半年くらい真剣にそれに取り組み、ぐんと親子関係が楽になったように思います。