同じ、子どもを育てるという行為にも、その行為にはふたつの意味合いがあると思っています
ひとつは、生物学的意味合いの子育てで、もうひとつは、社会的意味合いの子育てです。
このふたつを我々は、器用にいったりきたり、奇跡のバランスをたもちながら、子どもといっしょに生活しているわけです。
たいていの場合、そんなふたつの意味合いを意識したり、頭で理解する必要はないと思います。
われわれの親世代で、そんなことを意識して育ててきた人は、まずいないでしょう。
ざっくりいうとわれわれは、割と適当に閉鎖的に育てられた世代なんじゃないかと思います。
そう。割と適当だったり、閉鎖的だったり、いろいろな問題を含みながらでも子どもはふつうに育つのです。
しかし、今、ちょうど子育てをしていて、なにか悩みにぶちあたったり、少し子どもとの関係性が乱れていたりする場合、先述の、「生物学的子育て」と、「社会的子育て」の意味をしっかり系統立てて理解し、それに応じて自分の心をコントロールする、こういう機序は役に立ちそうです。
なにより、私自身、現在進行形で、この考え方を元にして、最近飼い始めた保護犬との関係性を調整しています。野犬出身の子犬「カワちゃん」は、いつもいい子ではありません。そこそこ手がかかるので、こちらもペースを乱され、たまにわたしもご乱心です。そういうときに、自分の心をどのように落ち着けているかというと、この基準を使っているのです。
ままならない存在に対応するときの、考え方。心のコントロール術。
今日の漫画の内容はこれです。最後までお読みいただけると、きっとなにか安心するような、そんな気持ちを味わっていただけると思います。








