わたしは、この漫画で描いたように、親自身がルッキズムにその心をからみとられている状態で、日を追うごとに加速化している世間のルッキズムから子どもを守ることはできないのではないかと、そのように思っています。
メディアがつくった美の基準を自分にインストールしている状態で、その基準をもとに、テレビに映っている女優が綺麗だとか綺麗じゃないとか言いながら、我が子に整形するなと言えますか、という話です。
「良い」とされているものを、子どもたちは敏感に感じ取ります。そしてそれを目指そうとします。
その「良さ」というのがある種の通貨として機能しているのが本能的にわかるからです。(詳しくは、我が娘あぴちゃんがピンクのひらひらのお洋服が好きだったころのお話を聞いてほしいです。ルッキズムに侵されない子どもを育てる)
親が「綺麗だ」「良い」とみなしているものを、目指すようにならない子どもはいるでしょうか。いないと思っていいと思います。
そうであるなら、自分のほうの美の基準を解体し、より安全で正しいものに再構築する必要があります。
これは一朝一夕で達成できる話ではありません。親自身が毎日、自分の認知をメタ的に俯瞰して観察し続ける必要があります。
わたしが漫画や文章で提供できるのは、その思考習慣改善のほんのきっかけに過ぎないものだけです。
でも読んでほしいです。私自身の認知の変容のストーリーは、きっとだれかの認知の変容のきっかけになりうると信じて、この話をします。
はじめに、Voicy「メディアの作った美の基準を、子どもにインストールしない方法」にきたコメントにこたえる形で文章を作っていきますから、まずはコメントをご紹介します。(途中は省いてます。この方の理解の仕方とわたしが実際に話した内容はちがうと考えたからです。)