こちらの漫画は、先日の変なおばちゃんの話という漫画の続きです。
嘘をついた子どもを知らずに援護してしまったあぴママに、読者様からあるコメントが届きましたので、それにこたえるように漫画を描きました。
変なおばちゃんの話では、子どもの言うことをなにも思わずに信じてしまったあぴママを描写しましたから、読者からなにかいい意味でその様子をとらえられ、「無条件に子どもを信じることができて素敵」というようなコメントが多くつきました。
だからこそなのでしょうが、そういう無条件に子どもを信じてしまう親の危うさに目を向けられた方もいらっしゃったようで、漫画に取り上げたような意見も一部届いたのです。
作者としてのあぴママの意見を非常に正直に申し上げると、「無条件に子どもを信じることが素敵」という意見も「もし悪人を無条件に信じてたらどうするんだ」という意見も、どちらも極端であるように感じました。
子どもが保身のためにあまりにウソをつくようだったら、まず親の態度や子を取り巻く大人の態度を、疑わなければなりませんよね。ちょっと厳しくしすぎかもしれない、という自省です。その場合、信じるとか信じないとかの指標で考える以前の問題です。
つまり、無条件に信じる親の態度を礼賛できる場合って、かなり子と親の性質の組み合わせに依存するんじゃないかなと思います。
また、誰かを土の中に埋めようとする子どもを無条件に信じるのは、ちょっともう明らかに問題ですよね。考えるに及ばずです。
子どもの言うことはとりあえず信じておいて、嘘であることが明らかだったら叱る、でいいのではないでしょうか。
子どもは嘘をつきます。それは、大人である自分の心をのぞけば明らかなのです。誰だって、嘘をついて逃れたい気持ちになる機会は日常をしっかり生きていれば掃いて捨てるほどあるはずです。自制心が効かず、社会のルールも希薄な子どもが嘘をつくのは、ほとんど必然です。
だからこそ、嘘を見つけてもそう騒ぎ立てずに、しっかり叱ってやる。たまには、ウソをついている我が子を、ウソと思わずに信じてしまってもいいじゃないですか。それくらいはノーカウントでしょう、と思います。