便利な家電に頼り切って生活していますが、なにか大事なことを教え忘れている気がしてしまうのです。でもたぶん、教え忘れていないのです。それはわたしが昔の人間だから教え忘れている気がしてしまうのです。
あぴちゃんに、昔は家事をどうやっていたかを教えるのは、たとえるなら、わたしが誰かから「本当は洗濯機じゃなくて、板を使って外で洗濯していたんだよ」と言われるのと同じことです。要は、知っててもいいけど使わない知識です。それを重々承知しながら、「ほんとは、ほんとは」と繰り返す自分がとても滑稽で漫画にしました。
この漫画を友人に見てもらったら「うちにはしゃもじ以外ないわ!」とのことでした。そうか。私はちょっと家電が好きすぎるので、少し共感を得にくい漫画を描いてしまったかもしれません…