育児に協力とはなんだろう
共働きだったこともあり、育児は夫と半々で行ってきましたので「パパ、協力的でいいね」などと言われることが多くありました。だいたい同年代以上の歳の頃合いの人からこういう言葉をいただいたものです。もちろん良い意味で褒めてくださっているのでしょうから、ありがたく受け取りましたが、その言葉の使い方に違和感を感じていたのはたしかです。
育児は親の仕事です。なので、「他者の仕事を手伝う」という意味合いが少なからず込められた「協力」という言葉を、父親の育児に使う感覚がよくわからなかったのです。
言葉には力がありますから、育児をしないパートナーに「育児に協力して!」と言ったところで「あ、俺は『協力』ポジションでいいのね」と思わせてしまうものなのではないかしら…
少なくともこの時代は、「育児」という目的語に「協力する」という動詞をつなげることは積極的にやめていきたいものですね。対象が親であるのならば。
夫への感謝
あぴちゃんがここまで大きくなるまで私にはいろいろな時期がありました。子育てに意識が向いていることもあれば、子育てというより仕事や他のことに集中していた時期もあります。そんな時期はきっと家族といても私は上の空だったのではないかと振り返ります。
そんなときでも変わらずあぴちゃんを健やかに育ててくれ、家庭内の穏やかで楽しい空気を保ってくれた夫には感謝してもしきれない気持ちを持っています。
きっと私のほうこそ、夫のことを夫というより「私の子どもをなぜか一緒に育ててくれる男の人」と思っているのかもしれません。
いくら子育てが大変でも、「じゃあそれをわかっていてなぜ産んだの?」という問いからは逃れられない。 いくらパートナーの愚痴を言っても「じゃあなぜ、わざわざその人と結婚したの?」という問いからは逃れられない。 子育[…]