英語が話せるようになりたいな、と思ったことはありますか?私はあります。
今思うといろいろと当てのはずれた努力を重ね、全く成果が出なかった経験もあります。当時は、予算が不足していたから、留学とか専門の学校に通ってみるとかそういう選択肢をとることができませんでした。だから、なんとか低予算の方法で英語が話せるようになりたいと思い、試行錯誤していたのです。
仕事が軌道にのってからは、英語の勉強にお金をかけられるようになったけれど、今あらためて当時を振り返ると、結局私の英語力を格段に上げてくれたのはお金のあまりかからない方法でした。今回はそれらについて紹介したいと思います。
まずはじめに、私の会話力を指標として挙げるとすると
- 英語圏の旅行で不便はない
- 普段漫画で書いているようなちょっと深い内容の日常会話には困難があるが英語話者とビジネスを立ち上げられる程度には会話ができる(日常の「感じる」「思う」など複雑な心の共有は困難だが、「事実」や「ゴール」を共有しあうようなビジネスの会話には難があまりない)
- 海外ドラマのSex and the Cityが字幕なしで80%程度理解できる
この程度です。TOEICも受けたことはあるけれど、TOEICが高得点であっても会話力を示すのに全く参考にはならないという実感をもっていますので点数を開示することはしません。
最初に結論として、自分の会話力をあげるのに役に立ったステップをあげると、このような感じでした。
- 中学生レベルの文法は完璧にしておく
- 英語の語順に体で慣れる(英語を身体化する)
- 英語話者とひたすら会話練習
順にみていきます。
文法の基礎をつくる
各人の目標にもよると思うのですが、「通じればいい」程度のゴール設定であれば、このステップはそこまで重視しなくてもよいと思われます。単語さえわかればそれをめちゃくちゃに並べても旅行程度ならこなせるし、仕事で英語資料を読まなければならないときも、ある程度大意を掴めるものです。(実際にビジネスの現場でこの手の日本人をよく見かけたものです。文法の理解をあいまいなままで英語を身体化している人たち。綺麗ではないけれど通じる英語で十分に戦えている様子はなかなか見事なものでした)
ただ、少しでも仕事で会話やメールをしなければならない状況が予想されるなら、中学校で習うような基礎的な文法がこなせないと、取引先にたいしてかなり恥ずかしい思いをすることもあるし、みくびられてしまうという側面があると思います。
そして文法力は会話だけではなく、ライティングである程度の長さの文章を作るとき、そして複雑な文章を読み込むときの、基盤になってくれるものです。これをしっかりやると、そのあとの勉強のスムーズさがずいぶんと違ったものになります。ですので、中学生の頃に文法が苦手だったのなら、再度しっかりと取り組むべき項目だとお勧めしたいと思います。
私は英語に関してはなにひとつ完璧と胸をはっていえる部分がありませんが、中学レベルの文法だけはほとんど完璧なレベルだと自負しています。
自分に関していえばそれは、中学生の頃に毎朝、基礎英語というラジオ番組を聞いていたからだと思っています。プログラム自体子どもにも簡単にわかるように設計されていたし、適宜文化の紹介などもあったので、とても楽しく取り組めていたことを覚えています。今思い返してもかなり質が高かった。あぴちゃんにもぜひ、勧めたい。
毎月、500円くらいでテキストを買ってラジオでレッスンを聞く方式。
英語の語順に体で慣れる(英語を身体化する)
この概念にたどりつくまでにたぶん三年くらい実にいろいろな方法に取り組んで、全く成果が出ませんでした。当時自分が取り組んでいたK/H法、多読、シャドウイングなどでは、いつまでも英語の語順を身体化することができなかったのです。
実際に英語を話さなければならない場面でもとっさに言いたいことをまとめて言葉にすることができず、何度も気まずい思いをしたものです。文章だったらある程度書けても、会話がてんでダメだったのです。
日本語話者が英語を話せるようになるには、英語を身体化しなければならない。英語の語順で考えていることを瞬時にアウトプットできるようにならなければならなかったんだ、と身をもって気づいたのは黒猫の本に出会ってからです。
これには一冊目から明らかな手応えを感じたので、シリーズ本すべて愚直に取り組みました。
すべて取り組んだあとは、ちょっと脳みそが生まれ変わりました。英語で何か言わなければならない場面では、自分の言いたいことが定まらぬ前に、主語と述語が口をついてでてくるまでになりました。そのあとの文章は口にしながら考えてつないでいくという荒技が身につきました。この技はいまだに毎日のように使っています。たぶんこの本で脳みそが英語という言語に慣れたということなのだと思います。
英語話者とひたすら会話練習
瞬間英作文で英語脳を作り終わったらあとは実践あるのみだと思います。私に関しては毎日30分から60分レッスンを受け続け半年経ったころにようやく、ふつうの大人どおしの会話に困難がなくなる、というレベルにいたりました。
どこのスクールでもよいと思うのですが、安く済ませるのであれば、フィリピンと日本のペイギャップを利用したオンラインスクールが一番良いと思います。有名どころでいえば、レアジョブ、ビズメイツ、ネイティブキャンプなどです。
だいたい市場にあるどのスクールも試したことがあるのですが、ネイティブキャンプが価格、予約システム、講師の質すべての点において最強だと思います。以下、主にして最強の特徴。
- 24時間受講可能
- 月額6480円でレッスン受け放題
- 予約が必要ない
画像クリックで、無料で七日間英語のレッスン受講し放題。
この手のオンラインスクールで、予約が必要ないという特徴はとても珍しいのです。私の場合、仕事が終わる時間がまちまちで子育てまでしていたため、事前にレッスンができる時間をつくっておくことがとても困難な生活をしていました。空き時間ができたと思ったらそのときに、さっと質の高いレッスンを受けられるネイティブキャンプには毎回とてもお世話になったのです。
さらにいいことには、レッスンの時間が「30分」などと固定されていることもなく、5分から25分の間で自由に選択できるのです。だから、たった10分だけ空き時間ができたときに、さっとレッスンを入れることができるので効率が素晴らしく良い。自由度の高さにおいて最良のオンラインスクールだと思います。
また、たいていのスクールが一日に一回や二回という制限がある中で、ネイティブキャンプはアカウントさえ持っていれば、一日何回でも無制限にレッスンを受けることができます。なので、1ヶ月だけとりあえず英語漬けの生活を送りたいというニーズにも容易に答えてくれるわけです。
画像クリックで無料で七日レッスン受け放題のアカウントを発行できます。無料なので、七日だけ試してみて講師の質を確認してみてもよいと思います。
基本的に、フィリピン人の先生が中心ですが、賃金の安いアフリカや東欧の国の先生もいらっしゃいます。英語の発音が綺麗だなと思うのは、東欧の先生。礼儀正しさ、ホスピタリティ、忍耐強さなど、講師としての質が良いのはフィリピンの先生だと思います。私のいちばんのオススメは子ども対応可のバッチがついたフィリピン人の先生たちです。子ども対応可の先生たちは概してとても優しいと思います。
オンラインスクールはどこもひととおり試しましたが、セブ島を拠点にしているスクールの先生たちはみなさん、忍耐力があって優しく、つたない英語にもじっくりと対応してくれる印象があります。(この間ネイティブキャンプの先生にそれを伝えたら、セブ島の人間は気性が穏やかなんですよ、とおっしゃっていました。真偽のほどは定かではありませんが、経験上説得力が十分にありました。)
実はあぴちゃんもネイティブキャンプで英語を教わっていたことがあります。レッスンになかなか集中できずに、先生をてこずらせていた様子は今思い返しても微笑ましい良い思い出。
最後に
英語には本当に、時間とお金をずいぶんと費やしたものですが、実際に確実に効いたなと思われるのは上記の方法でした。TOEICの勉強なども転職のためにずいぶんとがんばったものですが、こちらはあまり実践的なスキル構築に役だった自覚はありません。ただしそれにもかかわらず高得点の世間の信頼は絶大なもので、水戸黄門の御印籠のような効果があるのだなと違和感を感じることもありました。
反響があれば、TOEICやライティングの勉強法などにも触れていきたいなと思います。