今日は「やられてもやり返してはいけない」、本当にそう教えても、そう生きてもよいのかというテーマを取り扱います。
さまざまなケースがあるので、ひとくくりにまとめて理解するべき言葉ではないですが、育児の場面では、基本的に「安易にやり返さない」という方向でものごとを教える親御さんが多い印象です。
たとえば先日、だいたい以下のような内容のDMがとどきました。
「我が子には「自分がやられたら嫌なことは、人にしたらいけないよ」と教えていますが、我が子が友達と口論になり、何度も蹴られて帰ってきたのです。私の言いつけを守り、安易に蹴り返すことなく「蹴るのをやめて」と言葉で伝えたのにやめてもらえなかったということがありました。何をどのように教えたら正解となるのかわかりません。」
非常に標準的な教育を施しているのだなと、そういう印象をもったDMです。
また、以下のような悩みも届きました。
「娘は物をとられたり、いたずらされやすいキャラクターのようで、心配しています。」
いわゆる「いじられキャラ」のお子さんを持つお母さまからの不安を打ち明けるメッセージです。
ところで我が家では、ちょうど時を同じくして、中学一年生の我が子あぴちゃんが先生から「暴言にたいして暴言で押収するべからず」と注意を受けたこともありました。やられたらやり返すあぴちゃんが、それなりの制裁を受けた象徴的な出来事です。
ですからよいタイミングだと思い、上に投げたすべての悩みに、答えるような漫画を描きました。「やられたらやり返してはいけない」、教育上これは本当に適切なのか。このことに対する私の考えをすべて漫画にしましたから、どうぞご覧くださいませ。