初期の育児があんなに大変なのは、いまだ枠にはまらない存在であり自由そのものな子どもを、なんとか社会でうまくやれるような形に矯正してやらなければならないという親の自負が理由なのだと思います。
物の食べ方。お片付けの仕方。おもちゃを譲る社交性。身に着けてやらなければならないことは多方面、多岐にわたりますから、親というのは本当に大変です。
今、中学一年生である我が娘が小さかった頃も、とても大変だったことを思い出します。まぁしかし、わたしは結構な割合で、彼女が「できていないこと」に目をつぶっておりました。目をつぶるというのは、文字通りの意味です。見ているとストレスがたまるので、実際に目を背けたり、目をつむって時をしのいでいたことを昨日のことのように思い出します。
目をつぶると、楽なんですね。やり過ごすわけです。まあ、いいや、と。
そして、育児を終えつつある今、思うのです。
その態度こそが正解だったな、と。目をつぶってきて本当によかったな、と。
とはいえ、実際にエイヤッと目をつぶり鷹揚に子どもを見守ることがなかなかできない人も多いものと思いますから、どういう理由付けをして私が実際に目をつぶっていたのか。(れっきとした理由があると、目もつぶりやすいものです。)そして、なぜ目をつぶり続けてよかったと思っているのか、そういうことを漫画にしてみました。
今日もお楽しみくださいませ。