漫画のあとに本文が続きます。
子育てにおけるピグマリオン効果
人間は周囲の人間の期待どおりの成果を出す傾向があるそうです。この効果をピグマリオン効果というようです。
これは、ロバート・ローゼンダールという方が行った実験から得られた結果です。ある小学校で、研究者のグループが生徒たちに対して知能テストを実施しました。そのあと研究者は各クラスの担任に、素晴らしい素質がある子として何人かを選定して伝えました、そしてそのことをその子たちに言わないように、またその子たちに勉強を教える時間を増やしたり減らしたりしないように釘を指しました。一年後、再度知能テストを全体に対して実施しました。そうすると素質がある子として伝えられた子どもたちの知的能力が格段にアップしていました。
実はこの話には裏があります。素晴らしい素質がある子として伝えられた子は、実のところ、最初の知能テストでごくごく平凡な成績だった子たちだったのです。
要は、教師たちが、この子たちは潜在的な能力が高いと信じたからこそ言葉以外の方法で無意識的にそのメッセージが子ども自体に伝わり、子どものパフォーマンスが日々向上していったということです。信じることから入ること、そしてそれによる効果をピグマリオン効果というようです。
漫画の中ではあぴママは夫の認知に驚いています。現実においてママが思ったのは、あぴちゃんがなんでもできるように見えるのはママの視点によるピグマリオン効果が入っていたのではないかということです。そして、もしあぴちゃんが夫のみに育てられたとしたら、今よりできることがとても少なかったかもしれないなあということを思いました。
ピグマリオン効果の濫用は素人には危険
とはいえ、高すぎる期待は素人にとっては危険でしょう。わたしはあぴちゃんはすごいなあ、なんでもできるなあと信じ切っていますが、それが過ぎるとあぴちゃんにとっての負担が大きくなってしまいます。
「弱いあぴちゃん。できないあぴちゃん。」を認める夫の視点も大事に決まっています。いろんなあぴちゃんをそのまま認めてあげたいものです。