なんとなく、生きづらい。
孤独感がある。
まわりの人ばかり輝いて見える。
多くの人が陥ったことのあるはずのこれらの感覚ですが、このような気持ちに陥っている状態を仮に「幸せではない状態」と定義してみます。
人間の脳は常に暴走しておりますから、「この幸せではない状態」の理由探しをします。この状態はどこからくるのか。我らが発明した我ら自慢の「言語」を使って、理由を探求します。
なぜ理由探しをするのかというと、脳というのは、とにかく状態への理由がないと落ち着かないからです。宙ぶらりんのよくわからないところにはじっととどまっていられない性質があります。だからこそ、論理的な理由というのを我々はいつも欲するのです。
脳は一生懸命理由を探し、自分の周りで起こっていること、自分の来歴などを思い起こし、さまざまな可能性をさらい、今幸せではない状態の理由を作り出し、その結論に落ち着こうとします。
ある人によっては、幸せではない状態の理由として、母親とのよくない関係性をつかみとるかもしれません。つれない態度をとる恋人との関係性をつかみとる人もいるかもしれません。またある人は、生きづらいのは、つまり幸せではないのは、自己肯定感が低いからだという理由をつかみとるかもしれません。
理由を見つけるといったん落ち着き、自分の作話した理由とともに生きるようになります。自分には「これこれこういう理由があり生きづらいのだ」と考えます。
そしてその生きづらさというのを、作話したストーリーに沿って解決していこうと試みます。
「母親とのよくない関係性により、自己肯定感がはぐくめなかった」と作話した人は、その方向で母親との取っ組み合いを続け、改善をこころみることでしょう。「つれない態度をとる恋人との関係性が原因」と考える人は、つれない態度をとる恋人にしつこく迫り自爆するのかもしれません。
これが、ふつうの人による、幸せになるためのアプローチです。
たいていは失敗しているように見えます。
今日の漫画では、あぴママの考える、幸せへのアプローチをご紹介します。ちょっとふつうのアプローチとは逆向きです。逆向きなのでわからない人もいるかもしれないなと思いつつ、できるだけ詳細に漫画にしてみます。今回は、メインで伝えたいことの一部を漫画で伝え、残りは全部文章で表現しています。
文章が主役の記事となります。