子どもが言うことを聞かない。言っても言っても梨のつぶて。これは、誰でもイライラしたりムカついたりしますよね。
私はだいたい同じことを三回くらい言っても子からなんの反応が得られなかったときにイライラし始める傾向があります。そうしてそういうときにイライラしている自分の心をよーく観察してみると、本来私のゴールであったはずの「良い生活習慣の実践を助ける」が、いつのまに全く違うゴールにすり替わっているということに気がついたりします。
たとえばそのゴールは怒りのすえに「とにかく私の言うとおりにやらせる」というものにすり替わっていたりするのです。そして私の言う通りにやらない子に対して、さらに怒りを募らせたりするわけです。感情に流された人間って本当に恐ろしいな、と自覚さえできれば、そこからは本来のゴールに立ち返ることができます。そして怒りの気持ちを沈めることができたりします。
相手が誰であれ、(たとえ子どもであれ)自分の言うことを聞いてもらえなかったらやっぱり悲しいです。無力感が出ます。悔しいです。だから私たちは怒ります。恋人に、パートナーに、配偶者に。でも、子どもは言語能力が低い分、大人が怒り任せに言ったことが全然伝わってなかったりするんですよね…。おそらく、怒る大人が怖くて少し萎縮してしまうのでしょう。
怒りは伝家の宝刀です。場所とタイミングさえ間違えなければ、最大効率で強いメッセージを子どもに伝えることができるはず。普段はできるだけ本来のゴールに立ち返り、怒らずにメッセージを伝えたいなぁと思います。