私にとって、自分と出自の全く違う人とか違う文化からやってきた人と出会うことの楽しみってこれかな、と思って昔書いた漫画です。
「だれかのしてくれた話の根拠や背景、魂胆を都度探っていこう。」という態度は思考力を高めることにおいても、他人の言葉から容易に悪い影響を受けないという意味においてもなかなか有益であることのように思います。
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「私たちは、なぜ他人の言葉に不意に傷ついてしまうのかな」と、このところよく考えています。客観的に他人から攻撃されている友人がいたら「そんなの、気にしないでもいいよ」と言えるのに、なぜ自分が言われたらちゃっかり傷つくのだろう。 人は一[…]
でもそういう態度は、この人の言葉いいな、とかこういうふうに生きたいな、などというお手軽な感動や憧れを持つ生活から遠のく態度にも思えるのです。
旅先で出会った人の話は根拠を探りようもなく真偽のほども定かではないのですが、不思議と強く印象に残ることが多いです。きっと「本当かどうかわからないこと」これこそが、嗜好品としてのものがたりの醍醐味なのです。そしてわたしは、子どもの頃からものがたりというものが大好きなのでした。