【あぴママの本音】現実逃避が新しい現実をつくる│あぴママびより
現実逃避が新しい現実をつくる

【あぴママの本音】現実逃避が新しい現実をつくる

現実という言葉ってとても重いですよね。

逃れられる術もなく、否応がなしに目の前に立ちはだかる状況に圧倒されたときに、われわれは仕方なく「現実」という言葉をあててみたりします。

「これが現実だよ」と。

また、「現実」という言葉を使うと、たとえ納得いかない道を進まなければならない状況にあっても、自分を納得させやすくもなります。「これが現実だから受け入れないと」なんてね。

そういう言葉遣いをすると、本当は現実からは逃げられるし、むしろ現実そのものを変えていけるものであるという事実と向き合わずにすむわけです。

本当は逃げられるのに、変えていけるものなのに、それをしない自分を見るのは酷ですから、「現実」という仮想敵を設定すると、思考を停止させて、駒を進めやすいわけです。

今日の漫画は、そんな「現実」を逆手にとった漫画です。

本作品は、昨日の「大衆の生き方に幸せはなし、なんて」という漫画とちょっと似ていて、自分の目の前に広がる現実を、自分の力で変えていきたい人、今までとはちがった選択をして生きていくための勇気が欲しい人に向けて描きました。

みんなすっごく忙しそうだっていつもそう思う。
外でなんとかかんとか通貨を稼ぎ、家では飯を炊き、子を育てる。教育、人渡り、お金、老後。頭の中はそういうことでいっぱいだから、ものごとを深く考える余裕もない。
現役を終えたらようやく少し手が空いて、老人向けの幼稚園みたいなとこで塗り絵とか貼り絵とかやって、十年くらいしたら死んでいく。
今のままだったらわたしもそうなるんだろうなって思う。
絶対ヤダって思う。
ここ二年は、大変穏やかなで、私は私の好きなように生きることができたはずなのに、総じて忙しかった。
社会でうまく立ち回るコツと、私の生存本能が絶妙に絡み合い、働きすぎてしまう。

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