いまだに、めちゃくちゃ大変だったあの頃のことを思い出し、毎晩のように「手のかからない幸せ」をなんだか不思議な気持ちで噛みしめながら眠ります。
年齢的には手がかからなくなって当然です。そして手がかからなくなって何年も経ちます。なのにあの頃のことをありありと思い出すのです。
たまには、大きくなった我が子もやれ水を飲みたいだの眠れないだの言い出して手をわずらわせることもありますが、あの頃に比べればと思ってやすやすと対応できてしまいます。
そして子どももあの頃の話をするともなぜかとても嬉しそうにするのです。
今のわたしにとってはあの頃の苦労を肯定する理由しかないわけです。