いじめを大人の関心を得る手段として使うこと│あぴママびより
怒るあぴママ

いじめを大人の関心を得る手段として使うこと

複数の子供を育てている方には、当たり前の常識かもしれませんが、一人っ子を育てる私にとっては、とても新鮮で驚いたことをつらつらと思い浮かぶままに書き記したいと思います。

近所に住む、6歳児の話です。あぴちゃんの友達でもあり、その母親と私の間にちょっとした親交があるのもあり、我が家にちょくちょく遊びにくる6歳児です。

どうやらありがたいことに、彼は私のことをとても慕ってくれているようです。彼は私にこれといった愛情表現はしませんし、いっしょに過ごしても高揚している様子でもありませんから、まったくわかりませんでしたが、その母親によると彼は家で「あぴママを新しいママにするから、ママはもうどこかにいってもいいよ」などと意地悪を言うとのこと(まさか本気で言っているわけはありません。おそらく母親をからかっているのです)。そして、家でも頻繁に私の話をするらしく、彼の家族は、彼は明らかに私のことをとても慕っていると判断しているようです。

その彼が、興味深い行動をするのです。

彼には3歳児の弟がいます。まだおむつをつけている赤ちゃんのような弟です。その弟を、彼はいじめるのです。これと言ってトリガーのない不自然なタイミングで叩いたり蹴ったりします。まぁそれで目についたらもちろん私は厳しめに怒って注意をします。

こういうことを何度も繰り返し私は奇妙なパターンに気づきました。6歳児の彼は明らかに、私がいるときに、私の顔を見ながら弟をいじめるのです。

そう。彼は、どうやら私の関心を買い、私の注意を誘発するために弟をいじめているのでした。(何度かパターンを観察して私は確信しましたが、実際のところはどうかわかりませんよ。この文章はあくまで私の確信をもとに書いております)

怒るあぴママ

それに気づいたとき、正直かなりのレベルで驚きました。

私の関心を買うという意味で、てっとり早く成功を積み重ねたからこそこの手段をとるというのはわかります。しかし、関心は買えるといっても「怒られる」という嫌な経験つきなわけです。

まぁおそらく、これは私が彼との関係構築において、あまり積極的に彼の世界に介入しない。ほっておく。遊んでほしそうなときにはしっかり遊ぶけど、無意味なタイミングでの優しい声かけなどは極力行わないなどという行動をとっていたことの反動なのだと思われます。

要は、もっと相手をしてほしいけれど、それを表現する健全な方法が思いつかない、とかまぁ、素直に言えない。とかそういうこと。

あぴちゃんには特に問題なかったこの態度ですが、ボディタッチも多く、声かけが盛んな欧米的子育てをされた彼には、少し物足りなかったということなのかもしれません。

しかしその経験から、いじめとかいたずらなどは大人の関心を集めるためだけにやる、という子どもの行動パターンも十分に考えられるんだなぁということを身を以て学びました。基本的に大人も子どもと同じですから、大人でもちょっとゆがんだ行動を繰り返す人の中にはこういう心理がひそんでいる可能性もあります。

子どもが不自然な形で誰かをいじめている場合、それにはいろんな要因が考えられますが、考えられる一因として認識しておいてもよさそうです。

私も彼への自分の態度に修正をかけている最中です。なにせ彼の弟の身になったら、たまったものではありませんから…。

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