職場、学校、家庭において、人間関係の問題など、なにか望ましく無い出来事が起きたとします。たとえばそんなときに、あなたなら問題の原因を自分自身の中に探そうとしますか?それとも自分ではない他人の中に探そうとしますか?
それは「問題の真の原因」という事実にたどりつくまでの思考過程の問題ですから、自分の中に原因を探そうが他者の中に探そうが実質的にはどちらでもいいと思います。しかし、人格の成長や人材としての成長を考えると、問題の原因を自分自身の中に見出そうとする自責思考型の人のほうが圧倒的に将来有望だろうと考えています。これは私自身の二つの経験からもとに考えていることです。
一つ目は、同時期に入社したふたりの人材(自責思考の人間と、他責志向の人間)の成長スピードの違いをまざまざと目撃したこと。二つ目は、愚痴が多く何年経っても同じところにとどまっているように見える人の思考パターンをつぶさに観察したこと。
私はあぴちゃんには自責思考型の人間に育ってほしいと強く願っています。
先日の人の誇りはどこからくるの?という漫画では、あぴちゃんが身にふりかかった不幸にたいし、あきらかにママのせいなのにママを責めなかったという場面を描きました。あれを見て、「あぴちゃんはなんて人間ができているんだ」と感じた人もいるだろうなと思います。
でも私から言わせるとそれは違います。あぴちゃんが人間ができているのではなく、これは何年にもわたる声かけ、基本的思想の伝授、どう生きるべきかを伝え続けた結果の当然の帰結だと考えます。この点においてだけは結構きびしく育てている、ということをまずは漫画で表現します。
人の誇りはどこからくるの?の続きなので、まだの方はこちらから読んでみてください。この漫画は、もしあぴちゃんがママを責めていたらママはなんと言っていたかということを書いています。実際に幾度もおこなったことのあるやりとりをベースにつくっています。