あぴちゃんは保護犬問題への造詣がわたしより深く、「犬を飼うなら、ペットショップやブリーダーから手に入れるのではなく、保護犬をひきとることが正義だ。」と強く信じている節があり、だからこそ、こういう悶絶に発展します。
「究極の問いだなぁ」って隣で見ていて思います。欲をとるのか、正義をとるのか。
だって、彼女、本当は近所の仲良し犬と同じ犬を飼いたいと思っているのですから。実際に毎日ふれあい、心を通わせている大事な犬で、こんな子がうちにもいたらなぁと願っている犬なのですから、それが正直な気持ちです。
昔からあぴちゃんは保護犬のことをよく考えているので、そんな彼女の様子を漫画にしたりすると、あぴちゃんのような保護犬界隈の人たちから「さすがあぴママは、世の中のことを分かっている」と言うような調子で、漫画をリツイートされたりメンションされたり、保護犬の啓蒙活動の一環として投稿自体を使われるようなことがありました。
わたしはそれが嫌でした。なぜなら、誰かを啓蒙できるほど、意識が高いわけではないからです。
自分が保護犬を選ぶ理由は単純です。
現在日本の飼い犬の半数以上がペットショップなどのペットビジネスを媒介して手に入れられた個体だそうなのですが、その半数というのは、優に全国で殺処分されている犬の数を上回るそうです。要は、みんなが保護犬を選べば、犬は殺されなくなります。
犬が殺処分されるのはなんとなく嫌です。それに、わたしは雑種犬が、どちらかというと臭そうな印象のある犬が、けっこう好きです。自分は、犬が殺されるのが嫌、雑種犬が好き、というエゴを追求するために保護犬を選ぶのであって、そこにはたいそうな大義名分があるわけではありません。
あぴちゃんも、結局保護犬を選ぶんじゃないでしょうか。よくわかりません。
しかし、もし欲をおして保護犬を選ぶという決断をくだすことができれば、彼女の自信はさらに深まるんじゃないかと思います。良い意味でも悪い意味でも自分を貫く、社会的な自信が。
犬関連で懐かしい話、前に漫画にしたことがあります。自分的にはこの漫画はかなり好きだったんですが、まさかの低反響で、逆に驚いたことがあります。まさかの低反響!あぴママの犬漫画をどうぞ。