言葉は本当に不便なもので、目の前にあるものごとを限定的に定義づけてしまいます。
そしてあたかも、その限定の中でしか意味を解釈できないかのように我々を押さえつけてきます。そうなると我々はその押さえつけられた限定的な意味でものごとを理解しようとしてしまいますから、心はどんどん不自由になっていき、悩みの迷宮にはいりこんでしまうことがあります。
その意味でいうと、悩みはぜんぶ嘘っぱちです。勝手に言葉で遊んでいるだけ。ただ、悩みたい気分にある人がいて、適当にそれらしき言葉をつかんで、悩みたい自分のニーズを満たして遊んでいる。このように解釈することもできます。
今日はわたしが、ものすごく悩んでいたときの話をしたいと思います。悩ませるための言葉のトリックに気づき、その魔力から抜け出す過程、そんなものを描写する漫画になっていたらよいと思います。