愛情表現というのは人によって本当にいろいろで、この漫画の場合、天気予報を見て気温を予測したうえで防寒具を持たせるような、そういう形の愛情表現を私はしてきていないのですよね。
小学一年生のころから、身の回りの品は自分で準備させるようにしているし、必要品を忘れないように先回りしてチェックしてあげるというようなこともやっていません。そういうことをやってあげるのがスタンダードだとすれば、あぴちゃんは最初はちょっと苦労したんじゃないかなと思います。
実際に「他のママは〇〇してくれるのに、うちのママは…」という文句も聞いたことがあります。
でも、どこかのタイミングでなにも言わなくなりましたね。他のママと違いすぎて比較するのがあほらしいと思ったのかもしれないし、人はそれぞれ本当に違うから比較するのはおかしいと悟ったのかもしれないし、単なる諦めの境地に行きついたのかもしれない。
しかし、さっぱりしていて気持ちがいいなと思ったのと、小学六年生にして「ちゃんとした母親像」という仮想上の存在を持っているのがおもしろくて漫画にしました。